本調査研究においてのセキュリティ技術課題としては、故意に行われる不正行為のみを対象とする。即ち、偶発的要因(故障/災害/誤操作等)に基づく課題は、セキュリティ技術とは別の信頼性課題という範疇で整理を行うこととする。即ち、上記3項目の目的を鑑みればセキュリティ技術とは、他人に情報が不正に漏洩することを防ぎ、データの改ざん、破壊を見逃すことなく、かつ情報やサービスがいつでも利用できるようにするための技術、並びにその技術を基礎として組み合わせた仕組と整理される。セキュリティ技術は多種多様であるが、認証、秘匿、電子印鑑は暗号技術をベースにして実現できることから、暗号技術の重要性が高まりつつある。